「二人育てた思い」
Kさん(養育里親)
一人目は約31年前より、2歳の男児を育てて、養子縁組を申請しました。成長していく日々が楽しく、様々な行事に参加したことは今でも良い思い出になっています。なかなか集団生活になじめないところがあり、小学校の修学旅行では僕と友達が一緒に説得してなんとか参加したという大変な記憶もあります。高校時代に僕が大腸がんになって40日間入院したときは、その寂しさで学校をやめると言い出したこともありました。母親のほうが参って大変でしたが、子どもの友達のアドバイスもあり、一週間ほど休んだだけで登校することができて、ほっとしたのを覚えています。その子どもも、3年前には結婚をして今ではパパになりました。
二人目は8年前に養育を始めた小学校2年の男児です。成績もかなり悪く、昼夜を問わず、おしっこ等で約1年半苦労しました。よく喧嘩もしました。ただ素直で元気なとても子どもらしい子でした。4年生までは成績が悪く、とても心配しましたが、プールに行くようになってからは、根性もついて成績もよくなってきたように思います。今では高校2年生になり、水泳クラブで頑張っています。今、本人の了解も得て、養子縁組を申請中です。
今思っていることは、元気が何より大切だということです。子どもは一人よりも二人のほうが、お互いにとってもよいと考えています。