「多くの愛をもらって」

Iさん(養育里親)

今、多くの人の愛と優しさを一身に受けて明るく健やかに成長しているMちゃんは我が家へ来て一年になろうとしています。試しの期間があると聞いていましたが、気性の荒いMちゃんへの対応に私の平常心も揺さ振られ、優しい心も忘れそうになりました。
 我が家の一員になってからは、慣れない環境に置かれたことによるどんな怒りやイラダチも全て受け入れてあげることの大切さを忘れてはならないと思いました。「大丈夫だよ、守ってあげるから安心してね。」と言葉を掛け続け、抱っこしたり、おんぶ紐でおんぶしてスキンシップをはかり、安心感を与えるように努めてきました。そうする中、次第に落ち着いて心の絆も深まり、夫婦二人では味わえない賑やかな声が飛び交う毎日となりました。  
 明るく誰にでも飛び込んでいって、周りの人達の笑顔を引き出してしまうMちゃん効果は絶大です。「ジージ、バーバは年取っていて腰が痛い、目が痛い」と言うと、真剣な顔つきで「大丈夫?早く良くなってネ」と気遣ってくれます。優しい心でまっすぐ育ってくれることを願って「ジージ、バーバに心配かけてはいけないよ」と話しています。高齢の私達にとっては体力が子育ての鍵とも言えます。多くの周りの人に助けられ、みんなで子ども達の成長を見守っていけることに感謝しています。

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